8月11日(日)学校法人・松浦学園城北高等学校柔道場にて「サンボ教室」が行われた。
今回の教室では、ヴィクトル古賀先生の弟子である私、板楠忠士が講師役を務めた。
サンボの競技ルールの説明から始まり、サンボ着の握り方、サンボとヴィクトル古賀先生との関わり、柔道におけるサンボの必要性、技術指導(アキレス腱固め、膝十字固め、片足蟹挟み、ヴィクトル投げ、ヴィクトル式十字固め、フライパン返し、ヴィクトル式、板楠式、それぞれの飛び付き十字固め)を行った。
参加校は大分県別府大学女子柔道部、城北高等学校柔道部 鹿児島県鳳凰高等学校女子柔道部 東海大学付属星翔高等学校女子柔道部 熊本中央高等学校女子柔道部、五霊中学校柔道部、鹿本中学校柔道部、菊鹿中学校柔道部等が参加し、サンボへの関心の高さが見受けられた。
今回は中学、高校の監督、コーチの先生方も技術指導を学んで頂いた。
監督、コーチの先生の中にはサンボ経験者である、東海大学付属星翔高等学校女子柔道部監督、原口謙一先生(1983年講道館杯日本柔道体重別選手権大会60kg級3位、1983年全日本選抜柔道体重別選手権大会60kg級優勝、1983年世界柔道選手権ソ連:モスクワ大会60kg級3位、元サンビスト)
東海大学付属星翔高等学校柔道部コーチ、上田康裕先生(全日本サンボ選手権大会出場)
両先生はサンボ着スタイルで、
講師板楠忠士のサポートをして頂いた。
中学、高校、大学生は殆どがサンボの技術を見るのが初めてであった。
ロシアの国技、「サンボ」という言葉も初めて知った方々ばかりであった。
技術練習では積極的に技に取り組み、のみ込みの早い生徒の姿を見ることができた。
また、皆さんのサンボへの関心の高さとは反対にサンボに接する機会は皆無に等しい様子も改めて実感した。
サンボに関心を持って下さる方が少しでも増えるように、また、サンボの技術を取り入れて柔道に挑む生徒たちの高い志に微力ながらも力添えができるよう、私たちも日々精進しなければならないとつくづく思った。
中学、高校、大学生の皆さんはサンボのダイナミックな技に魅了された様子で、勢いよくその場でさっそく練習に取り組み始めた。
高度な技にも臆することなく練習に挑んでいたのが印象的だった。
特にヴィクトル式十字固め、飛び付き十字固めが人気があり、何度も何度も練習をしていた。
また見学をされていた監督、コーチ、保護者の方々は、初めて見るサンボの高度な技術に驚きの様子であり、また是非サンボ教室を開いて頂きたいと、お願いをされた。
他国の格闘技であるにも関わらず、違和感を持つこともなく、柔道への技術につなげようとする中学、高校、大学生たちの姿を見て、これからの日本柔道界はいち早くサンボ導入が必要不可欠であると実感した。
板楠忠士